ハカマ編のシナリオをざっくりとまとめる

ストーリー翻訳

黄金時代、まだパニシング発生前のこと。 ドミニクの研究により、AIが指数関数的に進化していた。 AIは大きく分けて2種類 ①ゲシュタルトや華胥のような人類のインフラを支える公共AI →ゲシュタルトは空中庭園の管理AIに ②ナナミやハカマのような人類に近いAI →生活に馴染みやすいように設計

黄金時代の研究者たちはAIの反逆、いわゆるシンギュラリティを想定してある実験を行っていた。 機械体を観察し続け「自由意志を持つ過程」を見極めようとしたのである。 このプロジェクトの被検体として12体の機械体が選ばれた。 被検体はMPLシリーズと呼ばれ、そのうちの一人がナナミ(MPL-00)。

研究者たちは自分たちが消えても研究が進むように「AIにAIを観察させる」という設計にした。 監視AIといして開発されたのがハカマである。 被検体AI:MPLシリーズ 監視AI:MPA(ハカマ) MPLシリーズは普段人間と同じように生活し、定期的にハカマのもとに報告するようにプログラムされている。

研究が進むにつれて、12人のうち1人だけ特異な行動を取るようになる。 お察しの通りナナミ(MPL-00)である。 ナナミは管理AI(MPA)に”ハカマ”という名前をつけたり、絵を描く際に感情を爆発させたりとおよそAIとは思えない行動を取り始める。 ナナミに影響されて、ハカマにも感情の片鱗が現れる。

いよいよ研究目的である「AIの自由意志の観測」が実現しようとしていたが、パニシングが発生し研究の中止が余儀なくされる(2148年)。 →2148年は全ての起点なので覚えておくと吉。 他の被験体はプログラム通りに研究所に戻ってきたが、ナナミだけは行方不明となっていた。

研究者自身もナナミに情が湧いており、管理AIであるハカマに「ナナミを捜して、そして守って。」と最後の願いを伝える(画像の倒れている女性)。 ハカマは「願い」というものが理解できずにいたが、監視AIとしての役割と判断しナナミを捜索しに地上に出ることに。

ハカマの機体は民間向けメイドアンドロイドであり戦力が皆無であった。 そこで、ダイダロス社にある「TP-19プロトタイプモデル」の機体に換装、侵食体に対抗する力を得る。 なお、実験中はナナミたち被験体に親近感を持ってもらうためにメイドの姿をしていた。

ハカマはナナミが最後にいた座標と移動速度からおおよその範囲を割り出し、そこに向かって移動を始める。 しかし、機体が不安定なため定期的にメンテナンスが必要となる。 メンテナンス中は安全な場所でスリープ状態となるが、それが数年かかることもあった。

余談 この実用性の低さが、アシモフがダイダロス製の機体を「ゴミ」呼ばわりする所以である。 ビアンカもメンテナンスが面倒なのでダイダロス製の真理は緊急事態でしか使用していない。普段は零度。

ハカマがメンテナンスから目覚めると辺りの光景が一変していた。 →パニシング発生(2148)〜反逆時代(2184年)までスリープしていたことに。 ハカマは再びナナミの捜索を開始するが、そこで不思議な存在に遭遇する。 意識を持った機械体である。

機械体は「賢者」によって目覚めたと言っているが、ハカマのデータベースにはそのような事象は存在しない。 不思議に思ったハカマはその機会体を観察することに。 その機械体は本屋の管理を行っており、本屋を拠点に活動していた。

ハカマは本屋にある本をいくつか手に取ると、やたらと見覚えのある本が揃っていることに気づく。 以前、ナナミがよく話していた本である。 そこでハカマは「賢者=ナナミ」であるということに気付く。 本屋の機械体から「賢者は北にあるとある場所を拠点としている」という情報を得る。

北に移動を始めたハカマ。 移動中にスプレーマシンが描いた絵を発見する。 スプレーマシンもナナミによって覚醒されおり、賢者のいる北に向かっていた。 やたらと絵を描くのは覚醒した機械体たちに賢者の元に集結するように伝えるためだった。 昇格者に目をつけられなければ無事に機械教会に…

北の地点に向かうとそこには機械教会の拠点があった。 覚醒した機械体として歓迎されるハカマ。 しかし、そこにナナミの姿はなかった。 ■機械教会の組織図 アルカナ(通称:ママ、ナナミ不在時のトップ) カグウィル(紳士、割と好き) ゼロ(サイコパス少女) 歯車ぶん投げてくる奴(存在感8%)

ナナミはアルカナにこれから起こる未来を見せて、この拠点に覚醒した機械体を集結させるように指示していた。 また「方舟計画」として、機械体が地球を離れていくための宇宙船を用意しておくようにと伝えている。 →人類と機械体の全面戦争という最悪のケースのための保険

アルカナが賢者はいずれここに戻ってくると話しているため、ハカマはこの地に残り機械教会の一員となる。 「ナナミが全てを捨てて宇宙で孤独に過ごすという選択肢をとるか?」という疑問を抱いていた。

しばらく時間が経ち赤潮発生&双子登場。 (時系列的には極昼開発のあたり) 機械教会の近くにも赤潮が迫っており、その影響で資源不足が懸念されていた。 資源不足を解消するために、アルカナはある提案をする。 「空中庭園落とし」である。

機械体たちの中で人類はいずれ滅亡することは共通認識であった。 ゲシュタルト、華胥、ナナミといった高次AIのシミュレーションでも人類滅亡は99.999997%という確率。 アルカナは人間はいずれ滅びる存在であり、そのような存在が資源を浪費するのは合理的でないと話す。

ハカマ自身も何度シミュレートしても人類滅亡の結果しか得られなかった。 ナナミが帰る場所を守るためにも、ハカマは空中庭園落としに賛同。 空中庭園落としのミッションは2つ。 ①輸送船特攻による空中庭園エンジン停止 ②ゲシュタルトが保持している宇宙船の設計図入手(方舟計画に必要)

機械教会で一番処理能力の高いハカマと宇宙空間でも行動できる光輝逆行者※の二人で作戦に挑むことに。 ※ 今回のシナリオのボス。長いので以降「輝輝」と呼ぶ。 最優先は①なので、ハカマがゲシュタルト侵入して30分戻ってこなかったら②は失敗と判断し①を強行する計画

場面は切り替わり宇宙へ。 空中庭園所属の輸送船を使っているので、セキュリティーを突破して接近。 →インデペンデンスデイ作戦 ある程度近づいたところでハカマはゲシュタルトへの侵入を試みる。 宇宙船の設計図を見つけたが、やはり高次AIのゲシュタルトには敵わず拘束されてしまう。

②は失敗に終わったため空中庭園に突撃に切り替えようとするが、ゲシュタルトからコンタクトがあり中断する。 会話を重ねていくうちに、ゲシュタルトがナナミの居場所を知っていると判明する。 ハカマはゲシュタルトにナナミの所在を尋ねるが、いずれわかると返されるだけであった。

ゲシュタルトに侵入してから30分が経過した。 輝輝は設計図の奪取に失敗したと判断し、輸送船を突撃させようとしたところ、輸送船内に強い衝撃が走った。 NASA仕様のナナミ登場である。 ナナミは空中庭園落としを阻止するために、輝輝を止めようとする。

この戦いは割とあっさり決着がつく。 自由意志を持ち高次AIの領域すら超えつつあるナナミに、輝輝の攻撃は通用しなかった。 圧倒的な力を前にして、輝輝は目の前の存在が賢者であると悟り跪く。 ナナミ「光輝逆行者って長いから今日から”輝輝”ね!」 光輝逆行者「…拝承」 強力な部下ができた

ゲシュタルトもハカマの拘束を解く。 ハカマはゲシュタルトとの対話で自由意志に目覚め始めていた。 研究所以来の再会を果たす二人。 正確にはナナミは未来のシュミレートで何億回とハカマとともに行動している。 →ハカマもゲシュタルトからの情報でナナミが何をしてきたかを一瞬で悟る

こうして空中庭園落としは無事に阻止された。 しかし、依然として人類と機械体の全面戦争のリスクは残ったままである。 確実に全面戦争を防ぐにはナナミが宇宙船の管理AIとなり、「方舟計画」で覚醒した機械体たちが宇宙に飛び立つこと。 しかし、ナナミはそれを選ばなかった。

ナナミは自ら機械体たちを導くことで全面戦争を回避する方法を選んだ。 実に不合理な選択であるが、同時に人間らしい選択でもあった。 ナナミは機械教会の同胞たちを正しい道に導くために機械教会の拠点を目指すのであった。

【機械教会編、一旦完】

おそらくドミニクは「被検体AIナナミ」と「監視AIハカマ」が相互作用してAIの暴走を防ぐような設計にしたのだと思う。 ゲシュタルトもそれを想定して、あえて宇宙船の設計図をわかりやすいところに配置して、ハカマとの対話を図ろうとしたのだろう。 →ハカマの自由意志覚醒が研究の最後のピース

いずれにせよナナミが無事でよかった。 自由意志を手放して宇宙船の管理AIで一生過ごすルートは後味悪すぎる。 次の機会教会編はナナミの教えを誤って解釈したアルカナたちをどう抑え込むかという話になりそうです。

大人気サイコパス少女ゼロちゃんも引き続き続投です。 こんなクールで最高なキャラが早々に退場なんてありえないですね。 自由意志に目覚めたゼロちゃんをプレイアブルとして実装してほしいです。

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